素晴らしきホラー

『封印殺人映画』 (2006/米) ★★★☆☆
あくまでもホラーの中のスラッシャー。それに特化し、アメリカで空前のブームが巻き起こった背景を、偉大な著名人のお言葉と共に振り返れるのが嬉しい。超亜流作品の監督なんかが「私も便乗しました」と登場するあたり、凄かった時代の証拠@DVD

アメリカのホラー映画史、その中でもスラッシャーフィルムに的を絞ったドキュメンタリー。よくスプラッターとスラッシャーの違い(定義)って何だ?って話になるが、鑑賞している分にはそんなこと一切関係ないわけで(笑)。同じようなもん。鮮血とか血飛沫とかが目立つ作品が主にスラッシャーだったような気も…する。

ウェス・クレイブンやらジョン・カーペンターやら、そうそうたる重鎮のインタビューは確かに貴重。でも惜しいことに、名ドキュメンタリー『アメリカン・ナイトメア』には全く及ばない!でも、コレもホラーファンなら絶対に観ておくべき。勿論、コレでしか得られない裏話や映像もわんさかしている。悪名高い『悪魔のサンタクロース』の抗議映像とかね。初めて観て興奮w

中でも『13日の金曜日』の鬼ママぶりが素晴らしいベッツィ・パルマーが、本当楽しそうにホラー映画について話しているところが愛らしい。まじで。『サマーキャンプインフェルノ』『プロムナイト』に始まる亜流作品など、B級映画にも時間を割いて触れている点も良い。

『バーニング』『エイプリルフール』『血のバレンタイン』『ローズマリー』『マニアック』『夕暮れにベルは鳴る』『スプラッター・ナイト 血塗られた女子寮』

この辺の亜流作品は未見。少しずつ観なきゃなぁ。